エプソンのインクジェットプリンターPM3300CUGのゴムローラーがやたら汚れるので困っていた。
ローラーが汚れると紙全体に黒い筋がついてしまう。
それで普通紙を送ったり水で湿らせた綿棒でふき取ったりするのだが、1、2枚印字すると又汚れてしまうのである。
毎度なので、どこかに原因があるに違いないと、汚れる具合を観察すると、ヘッドが移動するとローラーが汚れるのを確認した。
つまり、プリントヘッドがローラー汚染ヘッドに成り下がっていたわけである。
糸くずあるいは綿ぼこりが内部に侵入し、ヘッドのあたりで捨てインクを吸い込み粘った状態になり、それがヘッドユニットに張り付いて、ヘッド移動の際にローラーに捨てインクを塗っていると推察した。
とすれば、ヘッドユニットあたりを掃除すればOKである。
念のためエプソンサポートセンターへ電話してみた。
ヘッドのあたりに糸くずが入り込んでしまったので、ヘッドユニットの下を掃除する方法を教えて欲しいと頼んだが、「分解の仕方は教えられない。修理に出して欲しい。」といわれた。
いったん電話を切ったが、私の推察で正しいのかどうかがわからないので、再度サポートへ電話してみた。(予想どうり幸いに別の人が出てくれた)
今度は、紙送りローラーが掃除してもすぐに汚れるとだけ伝えた。
どんな掃除をするかを尋ねられたので、説明した。すると、やんわり綿棒などは糸くずが出やすいものは掃除に使わないようにとのことであった。
そして、この症状は修理扱いと即答された。そこで、何が悪いのかを聞いたが、見てみないとわからないの一点張りだった。
ついでに料金を尋ねると、やってみないとわからないが、概ね6000円から13000円プラス送料ということだった。
もうその時点で腹は決まっていた。推察に間違いは無い。
以下は、分解と掃除の仕方ですが、真似をされる場合は自己責任でよろしくお願いします。
1、付属品をはずし、上部のカバーを取る。ねじ4個でとまっているだけなので簡単。
2、ヘッド固定ピン(下の写真 矢印の位置の白いピン)を押し下げヘッドを自由に動けるようにする。
3、ヘッドを左へ動かす。ヘッドキャップ(矢印 左側)とそのあたりのインク捨て場が見える。
私の場合は、その右側の捨てインク誘導用パッド(矢印 右側)と思われる部品が、ひしゃげていた。
これじゃ不良品だぞぉ!ぷんぷん。
4、ヘッドユニットを分解する。
インクを取り出す。
下の写真の3箇所のねじをはずす。
インクタンクのふたを開け、ユニット下部のステーもはずす。
ステーはキックバねで力をかけられているので、ばねをはずしてからはずす。
(キックばねは最初の写真に写っているもの)次に「a」の部品をはずす。
これは爪で止められているだけなので、そっと開いてはずす。
ケーブルで本体とつながっているので、丁寧にする。
5、ヘッドが出る。
矢印がローラ汚しの犯人。
ヘッドの印字部に触れないように気をつけて周囲の汚れをふき取る。
掃除後はこんな感じ。↓
6、もとどうりに組み立てる。
無事なおりました。めでたしめでたし。v(^^)v
アルプスのプリンターを完全駆逐したエプソン(&キヤノン)プリンターだけど、意外と部品はアルプス製だったりして…と思ってあちこち眺めて見ると…
見つかりませんでした。期待させてごめんなさい。m(__)m
2003.2.22.