写真教室もやってらっしゃる写真家の人とお話をしていたら、
「先生これって広角ですか?と、もってこられるカメラには5mmとか書いてあって、全然ピンと来ないよぉ。」
との事。
確かに、計算すれば普通の35mm版フィルムカメラ(以下フィルムカメラと表記)では、○○mm相当と出るのだけれども、
いちいち電卓出して計算してられないなぁという感じである。
まず、フィルムカメラの中を見ると、こんな感じ。
aの長さはカメラメーカーによってちょっとづつ違うが、だいたい40mmちょっとぐらい。
フィルムのに写る大きさ(手書きで赤く色付けしているところ)は、どのメーカーのものでも同じで、対角線長43.23mmと決まっている。
それに対して、デジカメのCCDとかのサイズは、ずっと小さい。
イメージとしては、一眼レフデジカメの感光部(CCDとか)のサイズは、赤い棒ぐらいの大きさ、コンパクトデジカメのCCDサイズは、青い棒ぐらいの大きさしかない。
じゃどこにおいてカメラが設計されているかというと、
一眼レフタイプはフィルムカメラと同じ所において、中央部だけを切り抜く感じ。
コンパクトデジカメの場合は、CCDそのものをもっと前、レンズの方へ近づけておいて本体サイズの小型化も同時に図るという感じ。
それでこんなグラフを作ってみました。
斜めの線と縦軸の間が写る範囲の半分。両手でその線をおおぎがたに開く感じで写る範囲全体をイメージしてください。
先のカメラの絵で言うと、このグラフの斜めの線が、レンズの前(上側)の右の線にあたります。
下にある、1/2.7 1/2.5 1/1.8 2/3 というのは、カタログに載っているCCDサイズです。
EOSのKISS N と 20D のサイズも載せました。
使い方としては、
@画角を知りたいカメラのCCDサイズをカタログから読む
Aレンズの焦点距離をカタログまたは本体表示値より読む(よくレンズの周りに書いてます)
B両値の交わる点をグラフより読む(横軸にCCDサイズととり、縦軸に焦点距離をとる)
結果、緑に塗ってあるところだったら「標準」、黄色なら「広角」、オレンジなら「とっても広角」、緑よりも左よりなら「望遠」と感じてください。
フィルムカメラのmm数も書いてますが、今からデジカメをはじめる人にこの数字がどれほど意味をもつのかわかりません。
昔からフィルムカメラを扱っていた人の為のものと思ってください。
(これからは、35mm版換算何mmではなく、画角なんとか度と表示した方が親切かもしれませんねぇ。)
グラフは、A4サイズです。これからデジカメを買うぞぉ!といろいろ比較検討中の方は、
このグラフを印刷して、各機体の写せる範囲を記入して、比べるといいと思います。
写る範囲は数センチの縦棒で書き表されるはずです。棒の長さが長いほど高倍率ズーム、
棒の位置が下にあるほど広角に強い、棒の位置が右にあるほどノイズに強い可能性がちょっとある、
と比べられるはずです。
親ばか写真派の方は広角に強いカメラをお勧めします。(^_^)
メモ。
理論的には、((レンズ焦点距離)÷((カタログCCDサイズ)×25.4))×43.23=(35mm版焦点距離)のはずだが、全然合わなかった。
結局、CCDは、インチ表示しているが、実態は表示サイズよりかなり小さい(65%から70%しかない)のが原因であった。
これじゃインチ表示じゃなくて、インチキ表示だぁ。
2005.5.5.現在判った実対角線長サイズ
2/3 | 11mm |
1/1.8 | 8.923mm シャープ製は9.1mm |
1/2 | 8mm |
1/2.5 | 不明 |
1/2.7 | 6.6mm |
1/3 | 6mm |
2005.5.5.
2005.5.7.