ネックが角張っているので、これを持ちやすいように滑らかなカーブになるよう彫刻刀で削る。
ついでに、ヒールキャップにかっこいい貝をつけようと考えた。
あわびのほかで高級な貝といって思いつくのは、はまぐり。(やっぱイメージ貧困か…)
碁石で高級品といえば、宮崎日向ハマグリの白石、和歌山那智の黒石でしょ。関係ないかな??
スーパーマーケットで調達しようとしたが、時期が時期だけに(9月はじめ)あまり見かけない。
ようやく6個240円で中国産ハマグリをゲット。そんなに食べたくないのに昼からハマグリの酒蒸をして貝を調達した。(夕飯まで貝を待てなかったのだ。)
早速糸鋸で切ろうとするが、なかなかうまく切れない。貝がもろく欠けやすいのだ。
切っていても欠けちゃうので、いっそのこと砕いてしまえと、ベランダでハンマーで割ってみた。
一番よさそうなのをとって、やすりで削りヒールの形に合わせようとするのだが、ここでもボロボロと欠けていく。貝は三層構造になっていて中央の層が美しく硬いようだが、それでも想像していたものよりはるかに薄くもろいものだった。
結局、真中の層だけ剥ぎ取ってヒール形に削りだしてはみたものの、これを貼り付けることはあきらめた。
加熱したためもろいのか、貝自体が違うのかはわからないが、これではヒールキャップには使えないというのが正直な感想である。
しかし、貝そのものは特有の乳白色の縞模様があり光沢感は無いが綺麗なので装飾用には使えそうな印象である。
そうこうしている内にボディのボンドが乾いたので、ボディのはみ出た部分を彫刻刀で削る。
このときは、木目の向きに注意して力をかける向きを決める必要がある。
勝手に裂けていっちゃう向きに切り込まないようにするのである。説明書にも書いてある。
これを彫刻刀でしたら、結構大変で、4日ぐらいかかってしまった。
それでカンナを買うことにした。ウクレレの為だけにはちょっともったいないけど、まな板の中央部がへこんできたのでそれをなおすにも使えるな、と考えたのである。
早速買い物に出かけたが、田舎ゆえか私の情報収集力不足かなかなかこれというものは無かった。
結局、450円の一番安いカンナを買ってきた。
安物買いの…ということになりそうな気もしたが、兵庫県三木市産のカンナだったので買うことにした。
手のひらサイズの小さなカンナである。
カンナ使いの練習がてら、まな板を削る。
よく切れる良いカンナでうれしい。(下はまな板の削りかす)
後日表側のボディのはみ出た部分はこのカンナで削ったが、めちゃくちゃ楽チンにほんとにあっという間(15分ぐらい)に削ることができた。
一部くびれた部分などカンナの入れないところはやっぱり彫刻等で削るので実際には1日かかるが、この作業効率の違いに改めてこの道具の威力を痛感させられる。