何は無くても口輪だぁ!


かっこいいウクレレを目指す以上、何は無くとも貝のロゼッタが欲しい.
しかし、ロゼッタとなるととこぶしでは作れそうに無いので、大和マークという専門店で買うことにした.

注文した商品が届くまでの2週間、ひたすら彫刻刀を研いで待った.
これがよかった.
もちろん、よく切れる刃物がよい作業を生むというのはあるが、それ以上に、モチベーションを高い状態に保持しつづけることが出来たのである.山姥になったかのように商品到着後のことをイメージしながらジーーーコジーーーコと研ぐのである.

表の板に溝を彫って貝を埋めるわけだが、2mmの板に1.5mmの溝を彫るというのはちょっと難しいので、裏から補強用の板を貼った.

補強

楽器に使う銘木の板がいいのだろうが、ホームセンターで売っていた単板の薄いもの(アガチス材の厚さ1mm)を木工用ボンドで裏から貼りつけ、サウンドホール側を丸めた.

表面にコンパスで線をひき丁寧に彫っていく.
ここでも木目の向きには気をつける必要がある.勝手に裂けていかない向きに力をかけるのである.
彫っていて気づいたのだが、1.5mmぐらいの深さに彫ると木の硬さが変化してくるのである.
木工用ボンドが木の内部にしみ込んで固まって硬度が変わったものと思われる.
これならそっと彫っている限り、突き抜けてしまう失敗を防ぐひとつの目印になると感じた.
もしもう一度作るのなら、和紙を補強用に使ってもうまくいくかも...と考えている.

ロゼッタの溝

あちこち失敗もあるけどこんな感じ(↑)

貝を並べてみる.上に写っている棒は貝の内周と外周とにはめるパーフリング用の木(150円で大輪マークさんで購入)

貝とパーフリング用の木とをエポキシ樹脂で貼りつけ、乾いたらはみ出た木を削る.

次ぎにサンドペーパーをかける.この写真ではまだポンドが残っているのでもうちょっときれいにしたほうがいいです(→私)

もし隙間があいちゃったら、(ちょっとぐらいなら)エポキシが固まりきらないうちに同じ木のサンドペーパーかすの粉を塗り込んでやって後は知らん振りしてサンドペーパーで面を整えてその後塗装しちゃうと判らなくなります.
このときそれを知っていたら、そうしていたのにーーー-ぃ!と今地団太踏んで悔しがってます(笑)
その後別の作業中に偶然発見しました.この姑息な技.

ボディ内部にサインをしたり、ロゴマークを貼ったりして楽しんだ後に、表面板をボディに貼ります.
サウンドホールが真中になるように気をつけてっと.

付属のゴムで固定していますが、ゴムが重ならないように止めました.
上から雑誌で重しをするので一点に力がかかるのを防ぐためです.

乾いたら余分な部分を、カンナで削り、ペーパーで整えます.
やっぱりカンナですよ、鉋.めちゃくちゃ速いです.


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