指板とブリッジとを木工用ボンドで貼りつけた.
位置については、めちゃくちゃデリケートなので、鶴田氏のページをよく熟読して決めていただきたい.
上コマから12フレットまでの弦の長さ<=12フレットから下コマまでの弦の長さ、となるようにするのだが、<=の調節がめちゃくちゃ微妙なので手が震え、心臓がどきどきしちゃいます.
結局、ここでは、プラス1.5mmで貼りました.
説明書に「=」になるように貼るようにと書いてあり、鶴田氏の説明でちょっと下を長くしたほうがいいと理解したのですが、1mmにしようか2mmしようか迷って、中間としました.決断力に欠けます.軟弱です→私.
定規で測ってはじめて気づいたのですが、何の長さを測るか?が難しいんです.
本質的には張られる弦の接点から接点までの長さを測る必要があるんですよね.
ところがまだコマが無い上に、弦はブリッジのコマで持ち上げられるので、コサイン誤差も生じるんじゃないかなぁ? なんて考え出しちゃったら、どこに貼るのが最適なのかさっぱり解らなくなっちゃいました.とほほです.
サウンドホールのどの位置を弦がとおるかにも気をつける必要があります.これは見栄えに大きく影響します.
家で一番長い定規を当てて、ヘッドの中心、ポジションマーク、サウンドホール、ブリッジの中心が一直線になるように、ブリッジがその線に対して直角になる様に貼る.
指板は、説明書の指示どうり多目の木工用ボンドを塗り貼りつけた.固定には写真の様に割り箸を2つに切ったものを使った.
ボンドをたくさん塗ったので指板とネックとのあいだからいっぱいはみ出ていたが、後で削ればすむと考えこの段階では何も触らないで翌朝までそっとしておいた.
変に力を加えてずれることのほうが怖かったのである.
しかしこれが悪夢の始まりだった.
白いボンドで接合面がよく見えていなかった.
強く圧着していると思ったこの固定方法も、これだけの面積の木工用ボンドを十分に押し出すには圧が足りていなかった.
翌日ゴムをはずしてみると、↑の様に隙間ができていたのである.(この写真は隙間にカッターを入れて削り出してからのもの)
しかも、1弦のほうが浮きぎみにくっついている.
自分でもありゃりゃと思っているところへ、旦那からもだめを出されて、これをやりなおすことにした.
といっても木工用ボンド、簡単にはがすすべは無い.
丁寧にカッターの刃を隙間に入れてボンドを切っていく.
ずっと同じ形で力作業をしていると、右手に水ぶくれが2箇所、内出血が1箇所でき、右腕全体が筋肉痛で右肘の腱が痛くなって、両足は時折つった.
剥がし出して二日目、約1cmほど刃が中に入るようになった頃、カッターの刃が折れた.
刃先はウクレレの中、ますます戻れなくなってしまった.
しかし、だんだんボンドの硬度は増すばかり、もうカチカチになってしまって作業ははかどらない.
そこで意を決して、スポイトで隙間に水を入れボンドを柔らかくすることにした.
おかげでちょっとだけ作業はやりやすくなり、何とか4日目の深夜、無事分離に成功した.
接着面はなぜか紫色になっていた.めちゃくちゃ汚い.
途中で行方がわからなくなっていた刃先は、ネックの中にめり込んで見つかった.ペンチでつまんで引き出さないと取れないほど深く刺さっていた.
翌日やすりをかけ、何とか振り出しに戻ることが出来た.ネックの刃の刺さった穴はそのままだけど...
さて、じゃどうやって貼ろうか...
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